【遡り日記⑦】マイケル@ロンドン:18日私が帰国するはずだった日


この日は早起きして、観光をした。選んだ場所はセントポール大聖堂。ここの上に登るとロンドンが一望でき、眺めがすばらしいとか。(残念ながら早すぎて無理だったのだが)聖堂内は、バチカンに並ぶとも言われるヨーロッパ教会建築の傑作と言われているだけあって、荘厳。確かにバチカンを思い出したりした。ただ地下のショップ(大聖堂の地下にお土産屋さんやカフェがある)に行くのに、いろんな人の棺が祀ってある、つまりは墓場を通り過ぎるので、気にしないようにしたが、結構、何かしら(霊とは言わないが)尾を引いてしまった。でもここのショップはなかなか素敵なモノが売っていた(いや、教会だし、縁起悪くはないはず。)ので物色。ちょっと夢中になりすぎ、時間切れのはずなのに異常にのんびりしていた私。で時間がまだあるPたんと分かれてもまだのんびりしていたがもたもたヒースロー空港へ向かう。

ここからが私のマヌケな話。
飛行機に乗り遅れてしまった。
ヒースローってなんて分かりにくいんだ!(ターミナル間違えた自分のせいだが)
一旦途方に暮れたが空港会社の人が明日の同じ時間のフライトに変更して乗ることができるというので、スーツケース引きずりながら、とぼとぼ来た方向へ戻る。
どこへ?身体は勝手にヘンペルホテルへ向かう。(今夜いったいどこに泊まるつもりだ?)
ヘンペルホテルへ戻ると、昨日と状況は殆ど同じだった。
それでも今日は雨も降っていないし、今度こそ出発しそうな兆し。
 マイケルのカメラマンがホテルのバルコニーの上から「熱狂するファンの絵」を撮ろうとしてキュー出しをしている。
いいんだけど忙しいです、私。ヒースローからの電車の中で書いていた手紙の続きを書いているのだ。
こういう生活(?)しているとヘンな特技が出来る。立ちながらでも電車の中でも何処ででも手紙が書ける。今回のはマイケル宛+レイモン宛。
いつも私の手紙は想いの実況中継になってしまい、何でも正直に書いてしまいがちだが、昨日おとつい渡した手紙には12月日本に来ることについて、「日本に来ることを楽しみにしている、パーティは高額過ぎて行く事は無理だけれど。」とのみ書いた。
が、今日のは「今回のパーティについて日本のファンは高額過ぎて困惑している、高額過ぎて行かれない人の多くは悲しんでいる」とも書いた。
 間がいいというか、丁度レイモンが今回初めてホテル前に姿を現したので声を掛けて呼ぼうとしたら、自然と向こうから近づいて来たので手紙を渡したら、「ちゃんと渡すわ」とにっこり感じよく受け取ってくれた。前にいた子とちょっと雑談を始めたのでパーティの事が聞きたくて喉元まで出掛かったが地元のファン@UKが怖くて結局聞けず、つまらない話に少々加わっただけで、言えなかった。小心者だ(涙)。

 昨日からベンツの四駆が登場していたのでこれに乗るのかもと思っていたがやはりそうらしく黒塗りでないガラス窓にはべたべたと目隠しが貼ってある。これで長距離走るつもりらしいので景色を楽しむために途中で剥がすんだろうな。途中で一般人が会えちゃったりするんだろうな。
そうこうしていると姿が見えないようにベールをかぶされたマイケルの子供達が1人ずつ乗せられていく。ファンはその大きさだけでプリンス、We love you!とかパリス、ブランケット!God bless you!とか声を掛ける。子供達どう思っているんだか・・・。
と、
MICHAEL!と誰かの大きなオタケビ。
マイケルも出て来た。えっ、もう?
と慌てているとスタスタとファンの前に歩いて現れたマイケル。
なんでしょ、まぶしい。照明も当たっていないのに光輝くマイケル様、やっぱりサングラスで目は見えないけれど笑顔を振りまきファンに向かってさようならのご挨拶。
今回のマイケルはなんでこうステキなんだろう。写真を撮ろうとするもやっぱり失敗。全然写っとらん。
 気も狂わんばかりに絶叫するファンの前で少々怖気づいたのか(失礼)意外とあっさり回れ右。でも手を振りながら、車の方へ戻り、乗り込んだらすぐにブォーッと走り去ってしまった。マイコォオオオ〜。
うわっ、さみしー。
別れはイヤだな。なんでもいいから12月来日してくれ@錯乱。