マイケル・ジャクソンファンイベント+アートコンテスト

前日のパーティが終電ギリギリの時間に終わり、私は淋しい夜道を1人ホテルに向かって歩いていた。
すると何だか自分が情けなくなって涙が出てきた。
ホテルのロビーでPさんに会って励ましてくれなかったらどんよりしたままだったんではないかと思う。
私は「マイケルは私のこと覚えてないんだって」と言うと「そんなことないですっ!一つ一つ思い出せば覚えているはずですっ!」ってお世辞でもとりあえずのWhite Lieでもなんでも、この時のこの言葉になんと救われたことか。(ありがとぅ)
部屋に戻って少し頭を冷やすとそういう気もしてくるから不思議。
で、改めて手紙を書く。
デンジャラスツアーの時にマイケルが私のレターブックを読んで感激しているのでコンサートとバックステージに招待すると言われたこと、会った時の事、その時一緒に写真を(その写真は見せて貰えることはなかったが)撮ったことなどを書いた。
そして持参したmyPCで自分のデジカメで撮った今回の写真をよく見てみるとさらにショッキングなことが分かった。
私の顔が目が半開きで醜く、未来永劫誰にも見せられないひどい写真だった。
私は、これ以上落ち込んでいても仕方がないと思い、思い立って今度はモリスさん宛に手紙を書いた。
今回のパーティがとても良いものだったことや以前に電話で話したこと、心配していた部分の改善のお礼、自分はこの24年の間にマイケルに個別に会うチャンスはたった3回目だったこと、そして無理を承知で撮りなおしのお願いをした。

不手際はいろいろあったけれどマイケルジャクソンを取り扱うという時点で色々な負荷がかかっているのは当然あるので無理もないと私は思う。ただマイケルへの想いがそれぞれ違うのだから参加した人の中には不満が多く残った人もいるのだとは思う、でもマイケルに個人として会うという事は本当にあり得ない難しいことなので、これはもう、ある程度仕方がないことなのだ。願わくはこれでマイケルジャクソンに懲りたりしないで欲しい。

私はモリスさんに手紙を読んで貰い、失敗写真を見せた。
「この手紙をマイケルに見せて聞いてくあげる」と言ってくれた。
気持ちを汲んで貰えた事でここで心が少し晴れた、後はマイケルの気持ち次第。

そう言えばこの日は午前中にロビーからお出かけするキャサリンママに遭遇。
その後、レイモンにも遭遇。
ロンドンの時、DANCING THE DREAMをまだ読んだことないって言っていたのでプレゼントした。マイケルジャクソン関係者としてこれ位読んでくれ、なんて気持ちからだったが、いたく感謝された。人が喜ぶのを見るのは普通に嬉しい。

その後は今夜のイベントに参加する面々と合流、今回は余裕をもって新木場へ向かった。
VIPチケットの人は3階席に入れるというので私は3階にいたのだが、マイケルが会場の中で姿を現す入り口のところで待ってしまい、この日のパフォーマンスは殆ど見ることが出来なかった。(カサノバが前日より全然よかったのが少し見えた。ちょっとバカだったと思う)

結局マイケルはバックステージでアートコンテストの作品をあまりにも真剣に選びすぎてVIPルームには来ないと分かったので私はとにかくモリスさんにどうだったかを聞かないとと思い1階に降りた。

結果、ステージに登場したマイケルを遠巻きに見ることになった。(それでも意外と群集から少し離れたところの方がマイケルがよく見えた)
この日のマイケルはブラックジャケで髪の感じも昨日よりカッコいい。
そうそうマイケルファンに絵が上手い人が多いのは知っていたし、入選するのはあの人とこの人とと予想も当たっていたがステージ上でマイケルの隣に知人友人が並ぶのを見るのは何だか不思議というか夢か何かのようで妙な感じがした。


みんなでユーアーノットアロンを歌い、マイケルも歌っている様子だ。マイケルも楽しそうで最高な気分。
私はモリスさんを見つけ目で聞くと「言ってあるから」とバックステージに入れてくれた。
本当に〜!?
で、2度目の写真撮影。
今度は写真撮影待ちのダンサーの人などの列に一緒に並んで一応マイケルの楽屋らしい[Michael Jackson]と張り紙のしてある部屋に通された。カメラや人が一杯いたが誰がどのようにいたのかは不明。やっぱり殆どマイケルしか見えない。
マイケルは私を見て今度は自ら「君を覚えてるよ(I remember of you)」と言ってくれたので、私は思いっきり申し訳ない気持ちになり、微笑みで気を使わないで〜、伝えた。で、和んで貰おうと用意していた指人形でご挨拶。「Thank you for taking photo again」と言うとニッコリ微笑んで下さる。
おまけに「ステキなドレスだね、それ好きだな。自分で作ったの?(Nice dress! I like it. Did you make it yourself?)」など嬉しいことを言ってくださるので、半分作ったようなものだし、「yes」と言うと「oh!」と嬉しそうに驚いてくださる。
カメラマンに促されてすっかり忘れそうになっていたがカメラの方へ向く。
マイケルがしっかり抱きしめてくれたので、私も手を回させていただく。
今回は何故か自分の身体ががくがく震えだすのが分かった。今度はワンツースリーの合図があったのでちゃんと撮れたようだ。
スタッフに出口に促されたので最後に「I am ******」と名前を言うと、「******」と呼んでくれて、覚えた、という顔をしてくれた(多分明日は忘れていることだろう)。
モリスが見えたのでお礼を言い、「モリスさん、ありがとう〜」と握手して部屋を出た。
出た後で気がついた。
手紙を渡し忘れ、握手もし忘れている。(ガックリ・・・いやいや幸せ幸せ)
友人の名言「何をしても満足しない人は満足しないし、どんなことでも満足できる人は満足するのよね」
自己反省の毎日。。。

会場に戻ると既に撤収が開始されていたので外に出ると出待ちをする群集がすごかった。
私は気になったので何人かに「今日のマイケル時間短かったけど大丈夫だった?満足した?」と聞くと、みんな「マイケルはあれでいい、あれこそマイケル」「可愛かった!」「来てよかった!」と喜んでいたので一安心したのだった。
マイケルジャクソンはやっぱり世界のマイケルジャクソンなのだ。