BA8便(オリジナル時刻12時45分発)でマイケルジャクソンはロンドンに向けて離日した。

前日あまりに遅く帰ったためホテルにまたも宿泊してしまうことになった私はお仲間の皆さんと修学旅行のように過ごした。
明日は成田まで行こうという話になってしまい、私はまた会社を休むことになりそうだが、どうしたものか、頭がフリーズしていた。
マイケルが行ってしまうなんて考えただけでも泣きだしそう。

そうして朝がきた。
私達は早起きしてロビーにいたがホテルの人間達が泊り客でも外に出て!と排除。
これには呆れた。
何かしましたか?私達。
服装も態度もマナーも悪いこと何もしてませんが。
1泊7万円以上もする部屋に泊まってこんな扱い受けるなんて!
世界中の(どんなマイケル宿泊の)ホテルでもこんなひどいホテルは初めてですよ。
お里が知れるような教育しか受けていないんだなと呆れ返りましたね。

ホテル敷地外に追い出された私達は気を取り直してマイケルが出るのを待っていた。
バンが2台出てきて、先頭の車に昨夜の側近が乗っているのが見えたのでマイケルだというのは間違いないのだけれど車にカーテンのような目隠しがしてあって(これはLondonの時と同じなので子供達が乗っているからだなと思った)中は何も見えず、私はとりあえず手を振ってお見送りした。

みんなマイケルなのかどうか確信出来なかったのかやけに静かに出て行くのを見送っていたし、追いかけないのかという私の問いに友人達の反応も薄く、それで終わったのだった。
あっさりした別れだったが淋しくて泣き出すなんて羽目にならずに済んで助かったという気もしていた。
会社を休むのももう限界だし、お金も使いすぎたので働かないと。
私はそのまま一旦家に帰り、出勤した。

また来てね、マイケル!