1987年10月19日、金融業界では有名なあのブラックマンデーの日にしてマイケルジャクソンがBADツアーで41日間日本滞在後離日した日。

あの日から今日で20年。
簡単に経ってしまった。簡単に経つのか20年・・・。
あの日の空気とか匂いとか感触とか昨日のことのように覚えているのに。

私はあの離日前夜、マイケルが滞在しているキャピトル東急ホテルから離れがたくオールする気で友人と二人でホテル内にいましたが、「今行った方がいい」という頭の中の声のようなものに導かれて、マイケルのいる最上階に40日間の総集編レターを渡しに上がる事にしました。
時間は0時前、普通に考えれば非常識なんですが10階のエレベーターホールに着くと側近スタッフがそこにいて、「マイケルに会いたいの?」って聞いてきたので「Yes!」と答えると、ニコニコしながら「いいよ」と、普通に導きいれてくれました。
私たちは顔を見合わせてあまりの事に声も出せずに側近さんがマイケルの部屋の方に案内してくれる後について廊下を歩いていました。その時の足元のふわりとした感触もよく覚えています。途中から他の顔見知りの当時最も有名だった追っかけファンの人達が見えましたがそんなこともすぐに脳裏から消えそうでした。
マイケルの部屋のドアが開き、すぐそこに笑顔のマイケルが、ちょっと恥ずかしそうに、大きな澄んだ瞳をキラキラさせて、いました。
うわぁ、綺麗過ぎる、かわい過ぎる。こんな綺麗な眼の人は後にも先にも見ることはないだろう。
私はボーっとなりそうになるところを気を取り直して、来日前からの2ヶ月に及ぶ脳内リハーサルを実行しようと思い、しかしあまり喋れず。
辛うじて「この手紙、絶対に自分で読んでね」と言って分厚いお手紙を手渡しました。
マイケルは大きく頷いてくれました。(この動作もかわい過ぎる)その後、私のレターで口元を隠すようにしながらハニカミの笑顔にまたドキュンでした。
そして一緒にいた友人がサインを貰ったりしていたので、私は、そうだ、これだけは言わないとなどと当時日本では中々言えない「アイラブユー!」と伝えました。そうしたら友人も「アイラブユー!」と続くとマイケルも「I Love you,too」と応えてくれ、
ここで、後ろにいた当時の有名なファンの子達が前に出てきて「明日もう一回会ってね」と強い口調で言いマイケルはそれに頷いているのが見えたが最後、後ろの方でドタドタと人の騒ぐ声などが聞こえたかと思うとドアが側近さんたちの手で閉められていました。
マイケルがドアの向こうで「ペ〜ン」とか言ってる声が聞こえサイン用のペンを返そうとしてくれているのが分かりました(かわいいなぁ)が、他のファンの子達が上に上がって降りてこない私たちを不審に思い大勢なだれ込んで来たようで、もうドアは開きませんでした。
この後、その有名なファンの子にマイケルに遭う権利はあんた達にはないとか言われて嫌な目に遭いましたが彼女たちからすると私たちがまあ邪魔したって事になるんですねー、でも、でもああはなりたくないな、と思いました。
次の日その離日の朝、マイケルがホテルから出発する時、バンの上から身を乗り出してサヨナラをしてくれているのを追いかけて走っていたらマイケルが真正面から(手紙読んだよ)って様子で指差してくれたのでまた心臓が止まりそうなくらいの衝撃で本当に嬉しかったというか感動しました。
この時の走りっぷりがちょっと毎回マイケルの映像で使ってくれているもので本人のみの密かな喜びだったりしますがあれから20年とは!
感慨深いものです。