マーレー医師の罪状認否


既にご存知のように、月曜日、米ロサンゼルス空港裁判所(Airport Los Angeles Courthouse)にてMichael Jacksonに対する過失致死容疑で起訴されたコンラッド・マーレー(Conrad Murray)医師の罪状認否が行われた。
この日のツィッターでは、オルテガ氏は、マザーテレサの「人々を裁いていたら、彼らを愛するための時間がなくなってしまいます」という有名な言葉を引用して、マザーテレサはマイケルや彼の家族やファンのために常に祈っているとつぶやいた。
<「If you judge people, you have no time to love them」Mother Teresa Prayers for Michael, his Family and Fans today and always>

それとは対照的なつぶやきは、マイケルの弟ランディだった。
「法廷に居て悲しかったよ。兄さんの死についての最も有益な関係者である、AEG社、ランディ・フィリップス、ケニー・オルテガエステート執行者の誰もそこには見当たらなかったんだから。」
< Sitting in court & I'm sad. Those profiting most from my bro’s death: AEG, Randy Phillips, Kenny Ortega, Estate Executors r nowhere in sight >



慈愛と怒り。



父ジョーは、マイケルは殺されたのだと云う。
マーレー医師はその一部(手先のような存在)でしかないと思っているのだ。
抗議運動を続けるファンに対し、労い、マイケルの声だと感じているという。


私自身は、誰に対しても否定できない気持でいる。

THIS IS IT」を観る前にもしこういうオルテガ氏の言葉を聞いたなら、白々しいような感情を持ったかもしれない。
しかし、かれは間違いなくマイケルを受け継いでいる者の一人で、単にキレイな言葉を投げているのではないと知っているからだ。



ここには彼らのマイケルへの愛がある。

私は今回公開された検視結果についての51ページのPDFファイルを見た。
ここ3,4日群発頭痛の軽い発作で目の奥がギリギリ痛むのであまり細かく見ることもできないのだが判ったのはマイケルには結局プライバシーがないということ。あれ程繊細でシャイなままの人、マイケルは常にこういう厳しい状況の中で存在して来なければいけなかったということだった。まだこういう資料はこれから他にも公開されるだろう。


私は、こういう物を見ると感情はどこかに押し込めて今起こっていることを眺めるしかないような気になってしまう。
そういう目で見ると、ここで起きている、ある種の劇的な出来事には各々の役割があって、それが不可欠なもののようにも見える。
愛を喚起する者、怒りを発信する者そして、嘆き悲しむ者。







【2月9日 AFP】より
米ロサンゼルス郡検察局は8日、ジャクソンさんの専属医だったコンラッド・マーレー(Conrad Murray)医師(56)をジャクソンさんに麻酔薬などを投与した過失致死罪で訴追した。マーレー医師の予備審問も同日行われ、同医師は容疑を全面的に否定した。

 検察当局は、同日発表した訴追状のなかで、マーレー医師が「犯意はなかったが、不法な行為でマイケル・ジャクソンを死に至らせた」と主張した。

 一方、ロサンゼルスの裁判所でマーレー医師も出廷して行われた予備審問の罪状認否で、同医師の弁護人エド・チェルノフ(Ed Chernoff)氏は無罪を主張した。また、マーレー医師はパスポートの没収処分を言い渡され、保釈金は7万5000ドル(約670万円)と設定された。事実審は4月5日に予定されている。

ロサンジェルスタイムスにこのマーレー医師についてのバックグラウンドについての記事があった。
目が痛むのでPCを短時間しか開けられないためケータイで読んでいたのであまり正確ではないし、マーレー側へ取材記事のためか多少、この専属医師よりな記事だったかもしれない。
まずこの人物が魅力的で礼儀正しく、親切で話上手で、皆に好かれていたことが書かれていた。
当然そうだろう、マイケルの家に住み込むようなところまで行きついた人間なのだから。
私は、マイケルを完璧な人間だとは思ってはいない。
特に人との関わり合い方、(音楽という領域外での)人の選び方については問題があると思っている。
マーレーは、財政的に相当苦しんでいたということである。
彼には、2人の子供が居るがそれ以外に3人の女性との間に4人以上の子供がいるということだった。
彼には彼らに支払う慰謝料なのか養育費なのかがあるのかと思いきや、逆にその女性から多額の借金さえあったということだ。
以前にこの医師がAEG社の紹介だったという記事を見たことがあったが、この記事によると、マーレーは、マイケルと4年前に知り合ったという。
マイケルは、長期に渡るコンサートを乗り切るために信用できる専属医師を必要としていたし、マーレーは、とにかくお金が必要であった。
その他、AEG社のランディ・フィリップスの言い分やマーレー側が主張しているだけで既に事実化されている事などが書かれていた。マイケル本人からの反論はないのだから何とでも言える話である。