Thriller Live In Japan

9/29土曜日、スリラーライブ開幕

http://thrillerlive.jp/news/2012/09/post_12/

特に予備知識なしにマイケル自身が気に入っていたということだけで初日のチケットを取っていたので行ってきた。


本当はO2アリーナのTIIを観にLondonへ行った時の公演空き日に行く予定だったもので2009年6月以降にわかに設えられたトリビュートなどではない。行きそびれたままのLondonの匂いもするかなと思って行ったりしたが、Londonの匂いではなく、まずは会場のブルーマンの名残があり、どちらかと言えばNYのオフブロードウェイを思い出したりした(笑)


開幕してみるとまずはボーイソプラノでかなりマイケルに近いボーカルの男の子を中心としたJACKSON5から始まった。
そして、JACKSONSのライブへと。
70年代を彷彿とさせる音楽とダンスのショーが華やかなライティングと映像を上手く融合させた舞台効果を伴って繰り広げられて行く。


この第一部では、70年代MJミュージックの懐かしいサウンドへタイムスリップ体験。聴かせるのに充分なボーカリストたちなので観客も初日にも関わらずノリノリで楽しんでいる。

良かったのは、誰も「マイケルの物真似」(時にこれは見ていて気分が悪いっことがある)を無理にしていないこと。誰もMichael Jacksonになれる人(同等レベルに立てる人)なんていないのだ。


第2部になると、スムースクリミナルでMJ役が踊り、その周囲で男女混合ボーカリストがマイケルの動きを追いながら歌うというミュージカル風な趣向に。
ひたすら踊り続けるMichael Jacksonの姿が私にはマイケルの影法師のようにも感じられた。
そして、会場はMJダンスと動きに沸いた。

私が気に入ったのは、これが映画版の方のSmooth Criminalに近い、凝ったパフォーマンスだったところ。
Annie are you Okay?と強く叫ぶ前の場面。映画版のこの気を集めるような感じの場面が好きなのだ。
マイケル本人のようなアドリブの長さがないので聞き慣れていないオーディエンスにも受け入れられやすいだろう。


このあとのビリージーンやスリラーではMJ役も歌い出す。とは言え無理な物真似とは少し違うレベル。
マイケルほどの深さや巧みさはないが声質はマイケルに近いボーカル。初見だからか、かなりのクオリティだったと思った。
しかし、アドリブ部分がなく、さらっと終わるので妙に物足りない。習性?


世界に平和をというマイケルのライフワークHeal The World, Man In The Mirror などでは涙ぐまされる。マイケルの願いとマインドを充分に感じられるステージだった。


これは口では説明できないものだし、皆がそう感じるのかどうかは分からないが、パフォーマーの人柄や温かさが感じられるというか、その底に流れるMichael Jackson への愛とリスペクトが感じられ、何というか気持ちのいいステージだった。
このステージが日本でどう成長していくのかも楽しみだ。


ところで、六本木ブルーシアターは麻布十番駅が最寄り駅なのでご注意を。